ご無沙汰しておりました。来月の GID 当事者交流会のお題が「私にとっての理解者」なので、それに向けて少し。
私にとっては、幸いなことに両親が GID に理解を示してくれたことが何より心強かった。母親はともかくとして、父親が理解を示してくれたことは本当にありがたかった。父親からは猛反発を受けることを覚悟していたから。
そして、これまたありがたいことなのだが、両親が私を見る目が「息子」から「娘」に変わったということもなかった。むしろ、そのどちらでもなく、一人の人間として、性別にとらわれずに扱ってくれているように思う。
私の場合はちょっと特殊で、身体的な性別には強い違和感を持っているが、精神的には特に変わろうというつもりはそれほどない。別に MtF だからといって女性らしい服装をしたり女性らしく振る舞わなければいけないと思いこんでるわけでもない。その意味では、私は本来の意味での GID からは少々ずれた存在であるが、両親はまるで私の心でも読んでいるかのごとく、そういう私のあろうとする姿までも理解しているように見える。
最初はやはり怖かったが、今となっては両親に GID のことを打ち明けて本当に良かったと思っている。家族が味方に付いたとき、これほど心強いということを改めて認識した次第である。
ラベル:GID